初めての方へ

鍼灸治療前のご準備

1.ご準備いただきたいもの

お薬手帳や病院での検査結果などがございましたらご持参ください。


2.良い鍼療のための準備

直前にコーヒーや辛いものなどの刺激性のあるものを取ると正確な診察ができません。お控えください。

急いで鍼療に入ると、脈が乱れて正確な診察ができません。お時間に余裕をもってご来院ください。


3.服装について

締め付けの強いガードルや硬いジーンズなどは、鍼療による血流促進の妨げになる場合がありますので、暖かくゆるやかな服装でご来院ください。

お着替えのご用意もありますので、お気軽にお申し付けください。

治療の流れ

1.初診表のご記入

現在のご病気の経過、病院での受診歴、これまでのご病気などのご記入いただきます。


2.問診

東洋医学的に関連すると思われる事項(発症の時期や時間、社会環境、飲食の状況など)を伺わせていただきます。


3.東洋医学の診察・診断

どのような症状でも、はじめに脈診と腹診を行います。

次に、症状に関わるツボをみて、東洋医学的な分析を行い治療方針を立てます。


4.鍼灸専門の治療

症状に合った鍼と灸を選んで治療します。


5.鍼療時間

40から50分ほどになります。

初診時では、問診を含め90分ほどとなります。

お子さまの鍼は、15分くらいです。

鍼療後の過ごし方

1.安静にして頂く

鍼療後に最も気血の循環が盛んになります。

4~6時間は安静にし、過度な運動・アルコールはお控えください。

自律神経の調整のため、一時的に眠くなったり、からだが重く感じることがあります。時間の経過とともに軽快しますので、ご安心ください。


2.生活指導

栄養と休養のバランスについて、必要に応じて東洋医学的なアドバイスをします。


3.治療間隔

症状や強さや経過により異なります。

症状の改善を目的とした場合では、週1回を基準にしています。

体調管理を目的とした場合では、週に1回、あるいは2~3週に1回を基準にしています。

急性・症状の強い場合では、週に2、3回ほどご来院をお願いする場合があります。

また、遠方よりご来院の患者さんや、子育て中・仕事の都合など定期的なご来院が難しい場合には、ご無理のない範囲で、状況にあわせてご来院いただければ大丈夫です。

よくある質問

1.治療方針について

Q 現代医学(病院での治療)と併用はできますか?

 画像診断や血液検査などの科学的検査は、正確な診断のためにすすめることがあります。治療につきましては、時に鍼灸のみの治療をすすめる場合もございますが、患者さんとのご相談の上、お互いにとって最も良い方法を選択できるように考慮しています。

2.鍼灸治療の対象について

Q 赤ちゃんに、鍼はできますか?

 乳幼児から鍼は出来ます。赤ちゃんの鍼は皮膚鍼(ひふしん)といって、刺さない鍼を使うので痛みはありません。ちょんちょんと、夜泣き・夜尿症・疳虫・食欲不振などの治療ができます。


Q 生理中でも、鍼はできますか?

 月経中でも、その時の体調に合わせて鍼灸治療を受けることができます。ひどい月経痛の緩和のためにご来院される患者さんもおります。


Q 妊娠中でも、鍼はできますか?

 受けることができます。妊娠中のつわりなどの様々な症状に鍼は効果的です。お腹が大きくなりましたら、妊婦さんにとって楽な姿勢で治療を行います。


Q 鍼はご年配の方が受けるものではないのですか?

 鍼灸治療に年齢は関係ありません。年齢によって、鍼や灸の種類や治療方法を変えることで、体質や症状に合わせた治療を行います。体力に合わせてソフトな治療を行うことが通例です。

3.鍼灸について

Q 鍼で感染はしませんか?

 通常の治療で使用する毫鍼(ごうしん)は、ディスポーザブル鍼(高圧蒸気滅菌済み使い捨て鍼)を使用します。感染の心配はありません。加えて、院内を清潔に保つように注意を払っております。


Q 鍼は痛くありませんか?

 当院の鍼は、皮膚感覚の良い日本人の体質に合った、髪の毛ほどの細さの鍼を使いますので、ほとんど痛みを感じません。それでもなお、痛みに敏感な方には、員鍼(えんしん)や鍉鍼(ていしん)など、刺さない鍼で対応することもあります。


Q 灸は熱くありませんか?

 一般に、直接皮膚に据えるようなお灸では、ある程度の熱さを感じることが普通です。当院では、灸頭鍼(きゅうとうしん)や竹輪灸(たけのわのきゅう)など、間接的なお灸を用いていますので、温かく気持ちいという印象を持たれる方が多いようです。

4.鍼の効果について

Q 副作用はあるんですか?

 東洋医学では、副作用という考え方はありません。体質や体調に合わせて治療を決めることで、からだに対する負担を最小限にすることができます。

治療後、副交感神経が優位となりねむさやだるさがでる場合がありますが、からだが治る反応の一つですので問題ありません。


Q 後遺症が残ることはありますか?

 後遺症が残ることはありません。ツボは、神経網や血管網が重なり合うようになっているところにもありますが、鍼をゆっくり進めると、神経や血管を傷つけることはありません。

稀に、血管壁が薄くなっている場合には、小さな内出血をすることがあります。一週間ほどでからだが吸収してきれいになくなりますのでご安心ください。


Q 治療のあと、しびれたような感覚が残ることがありましたが大丈夫ですか?

 鍼治療では特に、「響き現象(ひびきげんしょう)」が起こることがあります。ジーンとか、ズーンと感じることが通常です。時に、ツボが敏感に反応した場合には、電気様のシャープな響きを感じることもあります。

「残鍼感(ざんしんかん)」と呼ばれる響きの残りは、通常、すぐになくなります。時折、数日間残ることがありますが、必ずとれますので心配の必要はありません。


Q 鍼灸が効く人と効かない人があるのですか?

 鍼灸治療は、どんな方にも効果があります。しかし、症状が慢性化して重い場合や、体質や症状に対する治療が適切ではない場合には、すぐに効果を感じることが難しいこともあります。

症状の変化がなかなか現れない場合には、「鍼感」や「脈診や腹診」などの東洋医学的な診察の中の良性変化の有無を見定めて、治療の経過を把握します。


TOP


当Webサイト及びnoteの本文の一部または全部を、無断で複写複製(コピー)、転載することは、私的かつ非商業目的で使用する場合、法律で認められた場合を除き、著作権の侵害となります。©2024 一齊堂